杉原 桂の自分研究室

ユアクリニックお茶の水の院長、杉原桂のブログ。

amazonが病院を経営する日

これはまったくの妄想。

 

だが、冗談ではない。

 

経験から感じたことである。

 

Amazon Fire Stickを新しくした。

 

2015年度版も使っていたが、性能アップしたものを新規購入した。

 

液晶プロジェクターにも使うためである。

 

しかし、初期インストールでつまづいた。

 

ソフトウェアのアップデートがうまくいかない、とエラーメッセージ。

 

何度か時間をおいて試してもだめなら

 

amazon.co.jp/devicesupport

にアクセスせよ、と。

 

その通りにした。Webの情報では解決にいたらない。

 

メールで相談しようとおもって「カスタマーサービスに連絡する」ボタンをおした。

 

すると、いま電話するボタンが現れた!( ♪ ドラクエ風)

 

もう21時半くらいだよ。

 

どこまで本気なのアマゾンさん。

 

電話してみましたよ。そしたら、懇切丁寧なアドバイスがあって。

 

一度もどるボタンをおして、再設定したら

 

するりと治ってしまった。心が掴まれましたね。

 

ふりかえって考えると。

 

これは、本来病院やわれわれ医療者が達成すべきタスクじゃないのかなあ、と

 

ひしひしと感じました。どこまでも共感し、解決に全力をつくす電話。

 

できる、できないはあまり関係ないよね。

 

これと競合するECサイトさんたち、大変だよ。これは。

 

でもこのサービスシステムはきっとアマゾンのことだから

 

ECサイトに終わらせるつもりはないと思う。

 

この仕組みで、自動車のフォローしたっていいし、

 

薬局運営したっていい。(法的な基準をみたしつつ)

 

僕がアマゾンの社長なら、このフォローアップの仕組みを他の業界に売るよ。

 

医療はとくに大きなマーケットになるのではないかなあ。

 

そんなことを思った夜でした。

 

 

ブログのタイトルをかえてみよう。

ブログは何について書いてもいい。

だから、内容がぶれる。

医学だったら医学のことだけにしておけばいいのに。

 

杉原 桂@多摩ガーデンクリニック小児科ブログ

 

で追求しそびれたのはそこだ。

 

 

今回は何かに絞り込みたい、と医学系記事を書きながら思った。

 

しかしながら、尊敬する

岩田健太郎先生の

楽園はこちら側

とか

内田樹先生の

内田樹の研究室

のような、テーマはそれぞれでぶれているようでぶれてない。

何か磨かれた世界に踏み込んでいるように感じる。

 

と、するならば・・・

 

イメージとしては研究室、なんだろうな。

 

すぎはらランド は確かにリアルな世界でビジョナリーとして

 

持ち続けるテーマではあるのだが。

 

どんな研究室なのか?

 

すなわち、自分研究室。

 

自分がうまくいっていることを探求する。

 

使っている道具から思考様式、興味をもっていること、大事にしていることについて。

 

自分をメタレベルで見下ろして、うまくいっていることを伸ばし、

 

弱点はアウトソーシングしていこう、という虫のいい話。

 

なのでタイトルも変えてしまいます。

 

 

感情と喘息

今回のアレルギー学会雑誌は面白い。

脳と免疫系のクロストークとして

かつて葬られようとしていた

心理ストレスと喘息との関係に再びスポットライトがあてられようとしている。

 

ちょうど、東京慈恵会医科大学の授業で1年生に感情について

話すチャンスがある。

 

p.150

情動の中枢である島皮質を破壊すると免疫抑制の条件付けが成立しなくなる、

など興味深い。

 

もっとも、授業でしってほしいのは病気と情動の関連のそのまえに、

患者や自分の情動の微細な動きに敏感な医療者になってもらいたいという点だけれども。

 

ムコフィリン

アレルギー学会雑誌 vol.66 2017 

p.173-178

Local allergic rhinitisの実験的エビデンス より。

 

いわゆるアトピーアレルギー性鼻炎になる前段階としての

local allergic rhinitisだが

小児科領域でもよく見かける。

 

きっとNーアセチルシステイン=ムコフィリン吸入液

ネブライザーでいれていくこと、小児科領域でもはやっていくに違いない、と思う。

書きたい病の再発。

春になるとはじまる。

 

花粉症。

ではなくて。

 

僕の場合は書きたい病。

 

なにかが脳の中に言葉をふきこんでくる。

 

どこかにださないと

 

水がたまって、沼になってしまう。

 

小川のようにフローでいたいのだ。

 

この病気の原因はだいたい分かっている。

 

春と、村上春樹の作品だ。

 

なぜか、この二つがからむとむずむず書きたくなってきてしまう。

 

今回はまだ村上春樹の騎士団長〜は読まずに我慢しているので

 

中等症である。

 

この病気を治すには書きだすことが一つ。

 

本当は絵を描いたり、作曲したり、工作したりするといいのかもしれないが。

 

日記をつけたり、

 

伊東屋の原稿用紙に書き出したりするのもいいのだが。

 

かつて

 

多摩ガーデンクリニックでブログを書いていたように

 

またぽつりぽつりと書いてみたい、とひしひし感じたことをきっかけに

 

また初めてみようと思う。

 

他の人は、こんな病気にならないのかなあ?