杉原 桂の自分研究室

ユアクリニックお茶の水の院長、杉原桂のブログ。

まだまだ外国からもちこまれる麻疹(はしか)がある。

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最近報告された麻疹患者 に関する医療機関への注意喚起

https://www.niid.go.jp/niid/images/epi/measles/measles20171013.pdf

最近報告された麻疹患者に関する医療機関への注意喚起 (平成 29 年 10 月 11 日現在) 現在わが国は麻疹排除状態にあり、年間報告患者数は百例前後にまで減少しております。 しかし、海外には麻疹が流行している国が多く、海外からの訪問者や海外渡航者が麻疹ウイ ルスを国内に持ち込む事例(以下、輸入例)が散見されております。感染症発生動向調査 (NESID)並びに自治体からの報道発表等の情報により、輸入例を発端に、広域で麻疹患者 が発生するリスクが高まっていることが考えられましたので、情報提供をいたします。 平成 29 年 10 月 6~9 日にかけ、富山県宮城県により麻疹症例が感染可能期間中に国内 を広範囲に移動していたことが報道発表されました。 富山市報道発表 http://www.pref.toyama.jp/branches/1279/kansen/kisya/2017/kisya20171006.pdf 宮城県報道発表(第 1 報) http://www.pref.miyagi.jp/uploaded/attachment/646414.pdf 宮城県報道発表(第 2 報) https://www.pref.miyagi.jp/release/ho20171007-1.html 宮城県報道発表(第 3 報) https://www.pref.miyagi.jp/release/20171009-01.html また、上記事例とは別に、9 月下旬に麻疹患者の発生が関東地方・中部地方の複数の自治 体から NESID に報告されました。 1 麻疹の発症日と今後の注意点 上記症例の麻疹発症日は、9 月中旬から 10 月上旬と報告されていますので、既に感染が 広域に拡大している可能性があります。医療機関においては、発熱・カタル症状・発疹等 の症状を認めて受診された症例については麻疹である可能性も考慮して、渡航歴・旅行歴・ 麻疹含有ワクチンの接種歴を問診するとともに、感染拡大予防策の徹底をお願いします。 また、医療関係者の皆様におかれましては、麻疹含有ワクチンの接種歴・麻疹罹患歴を確 認し、発症予防の徹底をお願いいたします。受診する患者に対しては、症状等から麻疹が 疑われる場合は,事前に電話連絡の上,受診方法や受診時間を確認してから、マスクを付 けて受診するようご指導ください。

 

日経メディカルにもアップされました。
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/special/pandemic/topics/201710/553235.html