杉原 桂の自分研究室

ユアクリニックお茶の水の院長、杉原桂のブログ。

◆ワクチン否定派はツイッターに集まる だから・・・


◆ワクチン否定派はツイッターに集まる

 「小児用ワクチンを接種すると自閉症リスクが高まる」との考えから自分の子どもに予防接種を受けさせない「ワクチン否定派」の親たちの多くが、気持ちを吐き出したり他者と共有したりする場として・・・
http://navi.mail.carenet.com/c0/m1/4rmxbZAYvnTb5SmPeWGvcw_5EzN1jMCsTQU1UdeSSV4/www.carenet.com/news/general/hdn/44863

 

だから、ツイッターの匿名医学情報はうたがってかかりましょう、

という話ではない。

 

 

感情を共有する場、としての集団。

古くは井戸端会議。

決して、正しい結論がでるとは限らない。

が、腹落ちはできる。

当座の短期的解決にはつながる。

しかし、部分最適化が全体最適化とは限らない。

 

医学としては全体最適化を目指すので、

 

部分的には不満がでるかもしれない。(adverse effect)

古くは

ロッコ問題にもつながる発想。

トロッコ問題 - Wikipedia

 

 

ワクチン義務化が税と一緒に扱えないのはこんなところにも課題がある。

 

一方で、免疫学的に考えると

一定数の、反ワクチン刺激はあったほうがいいのかもしれない。

定期的に、反ワクチン刺激があることによって

社会の思想的にも、ワクチン接種という科学に対しても見直しが働く。

 

なので、私としては

一定数の反ワクチン意見があることが健全ではないか、と考えている。

その中には、まったく科学的には的外れなこともあるし、

科学的にその通りとして、ワクチンの進化に繋がることも含まれているのだから。

 

映画マトリックス レボリューションズでも、

白いスーツを着たアーキテクチャーはレジスタンスを定期的に組み込むことで

社会の活性化を図っていた。

そこまでコントロールを政府が握りたいと思っているかどうかは別として

生物学的には、遺伝子の多様性と同じく、

思想にもある程度の多様性と時代による変化が健康的だと思う。